Musizieren

ピアノを中心に音楽のはなし

手の重さを使って弾く練習

ピアノを楽に弾くために最初にした「手の重さを使って弾く練習」.

  1. 手首の力を全部抜いて手首から先をダラっとさせた状態で,何か単音を弾きます.
  2. 手の重さが1つの指にかかり,それによって鍵盤が下がっている状態を確認します.
  3. 次の音を弾くときには,今弾いている鍵盤を上げる動作によって,次の鍵盤を弾く指に手の重みを移します.音の大きさは鍵盤を上げる速さによって変えることができます.早く上げれば上げるほど,より大きな音になります.

この練習では,指先でレピテーションレバーがレットオフを決めるスクリューに当たる瞬間を感じることが重要です.慣れてくるとコツっと当たるのが分かります.当たった後,それまでの運動エネルギーによって鍵盤がさらに下がりますが,その後バネによってコツっと当たった部分まで押し戻されます.

スクリューにレピテーションレバーが当たった時点で,ジャックがローラーを突き上げハンマーがアクションから離れ弦を叩くということと,手首から先の重みだけで鍵盤が下がっている状態を十分にキープできるということを,理解することが肝要です.たまに鍵盤の底をしっかりたたきなさいという話を聞きますが,ピアノのアクションの構造を考えれば,無用な雑音を生むし,疲れるだけですね (>_<)